Earthquake Research Institute
東京大学 地震研究所 地震予知情報センター- 2008年05月茨城県沖の地震活動 -
CMT解析
基本的な解析はF-netによる地震のメカニズム解 の決定方法と同じです. 本解析では,気象庁一元化震源の震央を中心として,水平方向に±0.3度,深さ方向には14kmから50kmの領域を 水平方向には0.05度,深さ方向には3kmのグリッドサイズに分割して,総計2000以上のグリッドに 対してもっともVRが良くなる解を最適解としました.
震源時 経度 緯度 深さ M 気象庁 2008/05/08 01:02:00.30 141.9487 36.2312 60.0 6.4 GRiD CMT - 142.15 36.15 29 6.2 気象庁 2008/05/08 01:16:34.09 141.9788 36.2747 18.00 6.3 GRiD CMT - 142.25 36.10 26 6.1 気象庁 2008/05/08 01:45:18.77 141.6077 36.2282 50.57 7.0 GRiD CMT - 141.70 36.30 26 6.7
- 2008/05/08 01:02頃 Mj6.4
- 2008/05/08 01:16頃 Mj6.3
- 2008/05/08 01:45頃 Mj7.0
GRiD MT
GRiD MTは,モニタリング対象領域を10km間隔のメッシュに分割し, 分割されたメッシュを仮想震源としてその点でのMT解を常時(1秒ごとに)決定し, 得られたMT解から理論波形と観測波形のVariance Reduction(VR)をモニタリングすることによって, 地震の発生・位置・メカニズム(モーメントテンソル)解を完全自動で決定するシステムである. 地震活動の高い群発地震活動や余震活動の地震のメカニズム決定に威力を発揮するシステムである.
茨城沖については,GRiD MTのモニター領域でしたが,チャネルテーブルが一部最新になっていなかっため, 再解析を行った結果を以下に示します.
震源時 経度 緯度 深さ M 気象庁 2008/05/08 01:02:00.30 141.9487 36.2312 60.0 6.4 GRiD MT 2008/05/08 01:02:01 142.1 36.0 32 6.3 気象庁 2008/05/08 01:16:34.09 141.9788 36.2747 18.00 6.3 GRiD MT 2008/05/08 01:16:31 142.3 36.0 32 6.2 気象庁 2008/05/08 01:45:18.77 141.6077 36.2282 50.57 7.0 GRiD MT 2008/05/08 01:45:23 141.7 36.2 32 6.7 2008/05/08 01:02頃 Mj6.4