EICニュースレター


本号の目次
◇eic計算機利用状況(鷹野澄)
◇地震研anonymousftpで公開されているデータ紹介〜震源情報(外国編)(山中佳子)
◇使って便利なソフトウェア(3)の続き〜LAPACK(桧山澄子)
◇TSEISの活用法(1)(鶴岡弘)
◇RAの部屋〜TranslarionSofpare(地球流動部門【島崎研:D2】趨燕来)


eic計算機利用状況

eic(Cray CS6400)の利用状況の概要をご報告します。センターの登録ユーザ数は1998年2月末現在395名です。そのうちeicを月に1回以上利用した月別実利用者数は図1のように、徐々に増加しています。図1の下のグラフは、このうちCPUを月100時間以上利用した人の数ですが、この大規模計算利用者の数は、ほとんど変わっていません。図2の月別のCPU利用時間のグラフを見ると昨年度に比べて今年度はむしろ利用時間が低くなっている傾向が見られます。
つまり、全体の利用者数は徐々に増えているのに、CPUをたくさん使う大規模計算利用は減ってきているというのが、今年度一年間の特徴と言えそうです。大規模計算利用が減ったのは、単に利用者の計算量が減ったのか、あるいは、他の計算機に移ったのか、今後詳細に分析する必要がありそうです。
図1 図2

地震研anonymou sftpで公開されているデータ紹介〜震源情報(世界編)〜


前回に引き続き、地震研anonymous ftpサイトで公開している地震関係のデータについて、今回は世界中で起こっている地震の震源情報について紹介します。地震研のサイトのアドレスはftp://ftp.eri.u-tokyo.ac.jp/pub/です。

なお、データの種類によっては、公開を地震研のマシンに限定しているものもあります。それらのデータはftp://ftpeic.eri.u-tokyo.ac.jp/ERl/DATA/で公開しています。地震研以外のマシンからは入ることができません。これらのデータを利用したい場合には必ず地震研にユーザー登録をして、地震研のマシンから取るようにして下さい。また、これらのデータの再配布はできませんのでご注意下さい。なお、anonymous ftpでの利用の場合のパスワードには必ずE-mailアドレスを入れてください。

ISC地震カタログ(震源情報のみ)

ftp://ftpeic.eri.u-tokyo.ac.jp/ERl/DATA/ISC/
lSCから出されている世界の地震の震源情報。現在1993年まで利用可能です。

なお、このデータは地震研がISCから購入しているもので、地震研のマシンのユーザーのみ利用可能です。
従って、これらのデータの利用をご希望の方は、必ず地震研地震予知情報センター計算機の利用申請をして下さい。また、これらのデータを他人に譲渡することは禁じられています。

USGS PDE月刊震源情報

ftp://ftp.eri.u-tokyo.ac.jp/DATA/USGS/pde/
USGSから送られてくる世界の地震の月刊震源カタログです。現在1979年から1996年11月までのデータがあります。

世界の被害地震の表
ftp://ftpeic.eri.u-tokyo.ac,jp/ERl/DATA/utsu/宇津先生による世界の被害地震カタログ。
このデータもISCのデータ同様、地震研のマシンからのみ、利用可能です。利用希望の方は必ず地震研地震予知情報センター計算機の利用申請をして下さい。
1964/01/0100100-1993/12/3124:00
N=41595H:0.0-700.OkmM:5.0-9.9
lSCカタログから【1964-1993,M≧5.0の地震をプロットしてあります】


使って便利なソフトウェア (3)〜LAPACK(続)

しかし、このLibSciもCray Fortran90(CF90)用に作られていましたので、SPARC Fortran 77のバージョンが4.0にあがった時点で、一部不都合が起きています(cf.センターニュースNo.1ライブラリの使い分け)。この件に関しては目下検討中です。

余談になりますが、センターで提供していますもう一つのライブラリーIMSLではこのBLASの部分をビジュアルニューメリック社が書き換えて使っていますが、連立方程式などはLAPACKではなく、独自の自社の開発製品です。
LAPACKの歴史をみますと、20年以上も前まだWSなどがなく、BM互換機が全盛をきわめていた時代には、UNPACK(連立1次方程式、OR分解など)とEISPACK(固有値解析、特異値分解)に分かれていました。筆者などもIBM370マシーンに2400フィートのオープンリールのMTでEISPACKを送ってもらって、インストールしたこともありました。それがいまは1つになり、LAPACKとなり提供されているわけです。更にメモリ分散型の並列計算機(EIC計算機はメモリ分散でなく共有型です)用には、ScaLAPACKというものになっています。

さて、そこで自分のWSにLAPACKをインストールしてみたい、という元気のある方には、つくば市の電総研にあるhttp://phase.etl.go.jp/netlib/ にLAPACK、BLAS、LINPACK、EISPACK、ScaLAPACKが入っています。(このサイトは数学者数人がボランティアで開設しています。)LAPACKに関していえば、30MBの大きさです。なお、LAPACKの使い方は、Users Guide第2版が同じサイト、または、http://www.netlib.org/lapack/lug/lapack_lug.html にあります。


TSEISの活用法(1)

ニュースレターNo1で紹介した地震活動解析ソフト(TSEIS)のオプション機能を利用して、活断層と地震活動を比較する方法を紹介します。

TSEISでは-Tオプションを利用して地図(海岸線、県境)データだけでなく、その他の地図データをプロットする機能があります。今回、日本における活断層のデータをこの-Tオプションで読み込むことができるデータに変換しました。データは/opt/local/tseis/mapopt/fault.xyとなっています。利用の仕方は、#tseis*.prm-T/opt/local/tseis/mapopt/fault.xyです。図はこの活断層データを利用した出力例となっています。現在のところプロット領域が小さくてもこの活断層データすべてを読み込んでしまうので、プロットに時間がかかってしまいますが、必要なデータだけを取り出すプログラムを作成する予定です。

TSEIS-FAQ

TSEISとNETSCAPEを同時に利用しようとするとTSEISの画面がおかしくなったり(色がきちんとでない)、動作がおかしくなる現象があるようです。TSEISの利用の際には、NETSCAPEを終了してからご利用ください.


RAの部屋

Translation Software
Maybe you are intere sted in transl ators.Here we introduce several corresponding to Windows95 or WindowsNT.

(1)English=〉Japanese "EtoJ". http://www.logovista.co.jp
(2)Japanese=〉English "TransLand/JE" http://www.brother.co.jp/transland
(3)Chinese<=〉Japanese "NiHao" http://www.age.ne.jp/x/create

You could try your hand in their homepages or download sample versions for about 30 days after installation.Next,we provide two examples to show the effect,the original text is taken from the homepage of ERI and RA.

Example 1: English toJapanese

The aim of Division of EARTH MECHANICS is to understand the physical processes of seismological and volcanological phenomena on the basis of field observasions as well as experimental and theoretical analyses.The relevant research areas are source mechanisms of earthquakes,their relationships with rheology of the solid earth and earthquake mechanisms,active fault studies,generation of magmas,physical processes of magma ascent and volcanic eruptions,and dynamics of volcanic eruption columns and pyroclastic flows.

地球仕組みの分割(Division of EARTH MECHANICS)の目的は、実験的な、そして理論的な分析と同様、フィールド観察の基礎の上にseismologicalとvolcanological現象の身体のプロセスを理解するはずである。適切な研究分野は地震の情報源メカニズム、(彼・それ)らの、頑丈な地球と地震メカニズムのrheolo-gyとの関係、アクティブな断層研究、magmasの世代、マグマ上昇と火山の爆発の身体のプロセスと爆発しそうな爆発縦列の力学とpyroclastic流れである。

Example2:Japanese to English

本年度のRAのうちコンピュータ担当のRAは、昨年に引続き研究室に新たに計算機を導入した際の立ち上げ方法や、ソフトウェア環境の整備万法に関する指導・助言を行ないます。
As for RA of the computer charge in RA of this year, it continues in last year, and the guidance・advice related to the way of preparing 立ち上げmethod when a computer was introduced newly in the laboratory, and a software environment is done.


情報センターから
3月2日付けで「CCSサポートSEの坂井浩さん」が同じ会社の「福井純也さん」に交代しました。なお、3月一杯は坂井さんも引き継ぎのため地震研に勤務されます。従来とおりネットワークシステムやワークステーション、PCの導入、システムのトラブル時などに皆様のサポートをして下さることになっています。どうぞよろしくお願いします.坂井さんご苦労様でした。